1979年に大竹まこと、きたろう、斉木しげるの3人で結成したシティボーイズは、1980年代から定期的にコントを上演してきた。
定型に陥ることを周到に避け、コントに新鮮な風を送り続けてきた彼ら。まさに、コントをアートにまで高めたといっても過言ではない。そんな彼らの「ファイナル」と銘打たれた公演の作・演出は、劇団「五反田団」の主宰・前田司郎。前田は、2008年に戯曲「生きてるものはいないのか」で第52回岸田國士戯曲賞受賞、2009年に小説「夏の水の半魚人」で第22回三島由紀夫賞受賞、2015年にドラマ「徒歩7分」で第33回向田邦子賞受賞と、さまざまなシーンで文才を振るってきた。そんな彼が、今回コントの作・演出に初めて挑む。
独特の空気を醸し出すシティボーイズと、演劇界出身の俊英・前田の共同作業はどんな世界を提示するのか、興味は尽きない。
【ストーリー】
ゴミが不法投棄された団地の一角に、いつものように集まった3人の男。3人のうちのひとり(きたろう)が、街を歩いていて紙片を拾ったという。そこには携帯電話の番号が書かれていた。男はほかの2人(大竹まこと、斉木しげる)にそれを街のどこで拾ったかを説明しようとするが、うまく言い表わすことができない。気が付けば話はどんどん脱線していき、やがてシュールな世界が展開されていく。
【特典映像】
・シティボーイズスペシャルインタビュー
・舞台特別映像
収録:2015年6月27日 東京 グローブ座